[絵]Ajuの絵

物理の先生から「美術の先生と一緒に行きます。」とメールをいただいて、この前の展示会に2人で見に来てくれた。

美術の先生と会うのは、大学の授業以来だから、9年ぶりくらい。
その時の私は教室に入って授業を受けることができなかった。
その代わりとして、どんな作品でもいいから授業時間内に描いた絵を見せることを出席としてもらっていた。
先生は「好きなものを描いたらいいよ。」と言い、授業終わりに、電車やビルの絵を見てもらった。
「いいやん!」と言っていつも絵を褒めてくれた。
授業で学ぶはずの、水張りや、色彩、図法など知らないまま終わったけど、
「絵って楽しいやろ〜!」と話してくれる顔が好きだった。

絵のことを学んでいないことを知ってか知らずか、物理の先生が「彼女は絵の基本を全く知らないんだ。図法みたいなのを教えてやってくれないか。」と美術の先生に言った。

「いや、何も知らないほうがいい。教えないのが彼女にとって1番いい。そのまま描けばいいよ」と美術の先生は私にも聞こえるように答えてくれた。

(知らなくていいことってあるのか・・・。)

しばらく絵の基礎がないことに悩んだ時期があった。デッサンや、色彩、その他知らないいろんなこと。

絵の道に進むと決めて、初めてできた絵のお友だち、土居さんに相談したこともある。
「私には絵の基礎がありません。いずれつまずく時がくると思っています。いろんな表現方法も知らないし、うまくなりたいけど、なれないかもしれません。知らないことが多すぎて不安になるんです。」

すると土居さんはこう言った。
「僕は、Ajuにそれが必要なのか分からない。デッサンはすればするほど上手くなるけど、構図はもう感性やから。Ajuの構図はいいよ。図法も分からないから書くのであって、Ajuみたいに書かなくても分かれば書かなくていいわなぁ。
絵描きは悩みながら、成長するんやから、いっぱい悩んだらいいとは思うよ!」

(美術の先生も土居さんも同じことを言う・・・)

絵のことを全く知らないせんせいも
「自分の中で絵を追究するのはいくらでもしてちょうだい。好きなだけ悩んでちょうだい。考えてちょうだい。ただ、○○さんのようになりたいから、これが必要だと考えるのは、Ajuの絵じゃなくなっていくと思うよ」
と言う。

自分のことを自分が一番よく知っていると言うけれど、
周りにいる人の声で知る自分の姿がある。
それが大切な輪郭になっていることに気がつかない自分がいる。
本当のところは、自分への自信のなさが自分の輪郭を消そうとしている部分があるのかもしれない。

だから、美術の先生からの言葉も、自分の輪郭は大切にしておけよと言われているようだった。
そばで見てくれている人の声は大切にしたいなぁとやっぱり思う。

今日も、絵を描きながらそんなことを考えた。

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