【書籍】
発達障がいを生きない
(著:Aju/永浜明子 ミネルヴァ書房 2022年出版)
親子でもない、 きょうだいでもいい、…大学の講義で偶然出遭った「ちょっと変わったせんせい」「ちょっと変わった学生・aju」が、ある日をさかいにせんせいの実家で暮らし始めて10年余り。Ajuが22歳の時、突然診断されたのは「自閉症スペクトラム」だった。この得体のしれない「障がい」に翻弄されながら、Ajuとせんせいは対話を重ね、困った特性にもとことん向き合い、特性と仲良くなるための数々の発見をしていく。こうしてAjuがAjuらしく生きるために悪戦苦闘する日々の中、Ajuは絵に出会い、ひとに出遭い、自分に出会う。…一歩ずつ一歩ずつ共に歩んだ先に、ふたりに見えたものはなんだったのか?
この本は、「障がいって何なのか?」「特性とどう付き合うか?」などをめぐる当事者からの生きた発信であり、同時に、Ajuとせんせいと周囲の人たちが紡ぐかつてない「ひと」と「ひと」との物語。
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「間」に生起する自閉症スペクトラム
(著:永浜明子 大阪大学出版会 2020年出版)
せんせいとAjuの歩みから、自閉症スペクトラム・障がいとは何かを問い直した内容です。Ajuの様々な特性が修学・日常生活にどう影響しているのか、対処・対応を具体的に列挙しつつ、障がいというものがひととひとの間にしか生起しないものであり、個に帰せられるべきものではないという結論を導いています。少し固い内容ですが、教育・福祉関係、部下をもつ方をはじめ、ひと・ひととひととの関係にご興味のある方に読んでいただけましたら幸いです。
(カバー・表紙デザイン:Aju)
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発達161特集「わたしの自閉症論」
(寄稿:永浜明子/Aju ミネルヴァ書房 2020年出版)
発達障がいと診断を受けてからもうすぐ9年が経とうとしています。障がいは「受け入れる」ものなのか、そもそも障がいとは何なのか、考えても考えても答えの出ない日々を過ごしてきました。せんせいと対話を重ね、自分の中で少しずつ自分なりの答えを見つけられたような気がします。せんせいとの対話形式で、寄稿させていただきました。
ご興味のある方に読んでいただけましたら幸いです。
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【論文】
*共に歩くせんせい(=永浜先生)が書いたAjuについての論文・2人で書いた論文を掲載しています。せんせいが書いた他の論文はこちら
永浜明子(2017)「わたしの考える「臨床哲学」と「当事者研究」」『臨床哲学』 19,3-26.
永浜明子(2016)「自閉症概念の変遷と事例からの検討-みるものとみられるものとの関係という視点-」『待兼山論叢(哲学編)』50, 95-122.
永浜明子(2014)「発達障がいのある青年との交換日記-感情表現と関係性構築の観点から-」『メタフュシカ』45, 97-110.
永浜明子・Aju(2016)「自閉症スペクトラムのある青年との歩みにおけることばの選択および了解のプロセス-〈困り〉ということばの具体例から-」『臨床哲学』18, 120-137.
永浜明子・Aju・浜渦辰二(2016)「広汎性発達障がいのある学生の大学生活における困りに関する当事者研究」『日本教育保健学会年報』23, 15-24.
永浜明子・Aju・浜渦辰二(2017)「広汎性発達障がいのある青年の日常生活における〈困り〉に関する当事者研究-具体的現象と対処・対応-」『日本教育保健学会年報』24,1-14.
永浜明子・Aju・浜渦辰二(2017)「関係性の変化に伴う「支援」から「共歩」への移行-自閉症スペクトラムの青年との歩みから-」『対人援助学研究』6, 27-42.
Aju(2017)「研究会の感想」『臨床哲学のメチエ』22, 33-39.
永浜明子(2017)「わたしらしさと障がい受容」『臨床哲学のメチエ』22, 41-49.
永浜明子(2018)「多様性」を「理解する」「認める」の誤謬『メタフュシカ』49, 1-16.
Aju・永浜明子・永浜みち子(2014)「『数』と『感情』に関する『発達障がい』当事者研究」『発達障害支援システム学研究』13(2), 130.