イベントが終わって、もう少しやるべきことが残っているけど、次の展示会に向けて制作を始めた。
この2年間作品を描いていなかったから、作品がほとんどなく、展示会に間に合うのか心配。
不安になると、いろんなことに頭が回らなくなって、空回りすることが増えてくるのが私。
焦ったり、義務のように「描かなきゃ」と思うと、ペンに気持ちが乗らなくなる。イベントが終わってから、そのことが頭から離れず、「描かなきゃ、描かなきゃ」と家で呟きが増えたそうだ。
「〜しなきゃってなったときは、パンクしそうな時だよ。」とせんせいから一言。
「そうだった・・・。」と思い返す自分。
時間へのこだわりが強い私は、決まっている予定に対して逆算し、どこまでも綿密に隙間なく計画を立てて実行するのが好き。好きというよりは、そうしないときちんと動けない感じがする。
だから目標の日から遡って、4月まであと何枚描いて、5月にあの絵を描いてと、先の予定が絵を描くことだけで埋まっていく。それ以外の余白を作れないのが、私のやっかいなところ。
予定がいつも隙間なくキツキツに立てられているから、達成できないで、この世の終わりみたいになるのは毎度のこと。
「絵を描くということは、座って描いているだけじゃないでしょ?新聞や本を読んだり、映画を見にいったり、電車乗ったり、人と会ったり、スケッチしたり、旅行したり、そういう時間があってAjuの絵ができるんじゃないの??」とせんせいが言う。
「そうだった・・・。でも!いっぱい描けなかったらどうするの?間に合わなかった時はどうするの?」」
「そん時は、そん時!あるもんでする!」
自分の選択肢にないことを言われると、ドキッとする。
よくもそんなことを!と思わないのは、きっとせんせいから「大丈夫」と言われている感じがするからだと思う。
この前のライブペイントの時も、予定通りにいかなかった。
1日で終わらせる予定だったライブペイントが終わらず、気持ちはぐしゃっとなりそうだった。
でも、「それはそれでいいやん。残業してもいいし、明日描いてもいいし。今日できることはやりましたー!」と言ってもらえると、ホッとした。自分一人だと、そう思えないから。
安心できる人たちから言ってもらうと大丈夫な気持ちになってくるのは不思議だ。
今でも、次の展示会に向けて、完璧に仕上げたいと思う自分がいる。
でも「そん時はそん時」「大丈夫」と言ってもらった安心感が、自分にゆとりを作ってくれる。
少し力が抜けると、いい絵が描けた。
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