[日記]「秋の遠足〜先生たちの聞こえる音〜」

おととい、物理・生物・化学の先生たちと奈良へハイキングに行ってきました。

遠足は始まる前から珍道中。

物理の先生がスマホの電源を切っていて連絡が取れない。自分のかけたいタイミングで電源を入れる。「ずっと電源をいれてもらえませんか?」とお願いして、つけてもらったら、バッテリーが3%しかない。充電器ではなく「手回しの発電機はないか?」と聞く。

なかなか現れない生物の先生に連絡すると「まだ家や」と、集合時間より1時間遅れくる。

まだ集まってもいないのに、大変な予感…。

集まれば、車内では、話はもっぱら教育について。

今の英語教育の課題について、国語の教科書内容の変化について、解き方ばかり教えて、原理や考え方を教えられない数学教員が増えたことについて、戦後の教育大学の歴史について。

なかなか中身の濃い話をするかと思えば、

外を歩けば、ここは通学路には危ないとか、ここなら大丈夫とか、小学校を見つければ必ず一旦停止。運動場が広いと嬉しいらしい。

ランドセルを背負ってなくても、子どもたちとすれ違うとあいさつをして、何かと話しかけるのが好きなせんせいたち。

目的地の馬見丘陵公園に着くと、さすが理科の先生(笑)。一つ一つ、木々や花々、野鳥について丁寧に説明してくれました。自分のお庭のように説明してしてくれる化学の先生。

私もここぞとばかり、植物について、色について気になることいっぱい質問した。

それでも、先生にも分からないことがある。

そんなとき、先生は

「それはね、植物の秘密なんだよ。」と言った。

私はこの言葉を聞いた時、なんだか嬉しかった。

まだ分からないことについて、私たちは宇宙の「謎」や数学の「難問」と言う言葉を使うけれど、この「謎」や「難問」と言う言葉は、相手の姿も見えにくくて、声も聞こえにくいような、暗い中、自分だけが宙に浮いている感じがしていた。ものすごく大変なものにぶち当たったような気さえする。

でも「秘密」だと違う気がした。同じ分かっていないことでも「秘密」と聞くと、相手が見えるような気がする。生きている気がするし、原っぱで寝転がって、一緒に会話さえできそうな気がした。
先生には植物の呼吸が聞こえたから、そう言ったのかな。

3人の先生たちには、都会の時計の音は聞こえていないようけど、季節の音は音楽のように聞こえているようです。

また遠足が楽しみです。

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