先日、葉々社の小谷さんから「Ajuさんの東京大学時代の知り合いだという年配のご夫婦が展示に来てくれました。」というメッセージをもらいました。
誰だろう?と思いましたが、真っ先に浮かんだのはひこうき先生でした。
ひこうき先生か確信が持てず、お礼のメールを送れないで何日か過ごしていた時、ひこうき先生から「行ってきました」というメールが届き、私の顔はにたにたしていたそうです。
めったに更新しないHPを見て、そっと奥さんと一緒に足を運んでくださったシーンを思い浮かべて、きっと嬉しくなっていたのだと思います。
ひこうき先生と呼んでいるのは、飛行機の素材の研究をしていたからです。私は飛行機の窓の数を数えたり、形を眺めているのがとにかく大好きで、飛行機について先生と一緒に話していたことが、東京での一番の思い出です。
初めて「ひこうき先生」と呼んだ時、周りの人たちから偉い先生に対して失礼だと言われて、びっくりしていましたが、「僕、ひこうき先生だって。いいよいいよ」とにこやかに言ってくれました。飛行機のエンジンの研究をしている人に「僕がひこうき先生だから、○○はエンジン先生だね」「僕も飛行機の研究をしているから、ひこうき先生じゃないのか」と、失礼じゃなかったかもしれないと思える出来事もあってほっとしました。
私が先生の好きなところは、物事に取り組む姿勢や、専門の領域を超えて見識広く学問を大切にするところ、ポジティブなところ、そしておちゃめなところです。
ひこうき先生とは年齢は離れていますが、物事に取り組む姿勢を学べる時、好きなものに取り組んでいる時のワクワクする気持ちを共有できる時は、お友だちのように楽しいです。
偉い先生なのですが、すごく遠くにいるような気がしない振る舞いがまたかっこいいのです。
なかなか会うことができませんが、また東京に行く時は、いっぱいお話ができるのを楽しみにしています。
そうです!ひこうき先生が足を運んでくれた、葉々社さんでの展示は明日の9日までとなっています!