[日記]思い出すこと②

色々なことが新鮮だった。

先生が練習メニューを伝えた後、次は私たちの誰かが彼女に、泳ぐ距離と本数、サークルタイムを伝える。
私より小さい子も年上の人も、その人なりにジェスチャーや手話を交えて伝える。
私にも自然と順番はやってきて、みんなが説明していたのを見よう見まねでやってみる。
アセンドという、1本目より2本目、2本目より3本目と本数が増えるにつれて、タイムを上げる練習を説明するのは難しい。
階段を指で描いて、階段の下の方を指して、ゆっくりの泳ぎを見せる。次は階段の上の方を指して、速い泳ぎを見せる。最後に下と上を結ぶ。

中には手話を勉強している人もいて、その人たちに頼ってしまうことも多かったかな。

試合に行くと、専門種目が同じ私は、彼女と一緒に行動する場面が増える。
試合は年齢やタイム順で組分けされている。
ベストタイムが近い私たちは、同じ組か、前後で呼ばれることが多いから、一緒に召集所に行く。
今何組目が呼ばれているのか一緒に確認する。
召集席が右側から1コースなのか、左側から1コースなのかも伝える。
彼女が2コースだったら違う席に座ってしまう可能性があるから。
そして召集係の人に名前が呼ばれた時、肩をポンとたたいて、頑張れ!と伝える。
私もリラックスして!と言われる。
泳ぎ終われば、二人でサブプールに行ってクールダウンする。

特別なようで特別でない感覚。

このスイミングスクールには、他にも耳の聞こえない人が何人かいた。
目の見えない人も来たことがある。
生まれつき片足が膝までしかない人もいた。
ぴょんぴょんとプールサイドを跳んでやってくる。
時間が合えば、肩を貸して一緒にプールサイドを歩く。
「ラクやわ〜、ありがと!今日の練習しんどいかな?」
「絶対しんどい、リレーがあればラクやけど」
と会話をしながらそれぞれ違うコースに入っていく。

これらの経験が自分にどう影響しているのか分からないけど、
「違うけど同じ、同じだけど違う」を考えるようになった。

色々なことが蘇る。

映画「コーダ」を見て、思い出すこと。

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